2017年01月23日
本日、当社の熱供給センター(DHC)2地区(箱崎地区、京橋1・2丁目地区)における省エネルギーの取り組みが、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する「平成28年度省エネ大賞」の省エネ事例部門において、「経済産業大臣賞」及び「省エネルギーセンター会長賞」をダブル受賞することが決定しました。
省エネ大賞は、国内において省エネルギーを推進している事業者及び省エネルギー性に優れた製品を開発した事業者の活動を発表大会で広く共有するとともに、優れた取り組みを行っている事業者を表彰することにより、省エネルギー意識の浸透、省エネルギー製品の普及促進、省エネルギー産業の発展及び省エネルギー型社会の構築に寄与することを目的とするもので、経済産業省の後援のもと毎年行われています。
このたび受賞した2地区における省エネルギーの取り組み内容は、下記のとおりです。
「再エネ熱を利用した箱崎DHCにおける更なる省エネ化・負荷平準化への挑戦」
(当社、株式会社日建設計総合研究所様、東京電力エナジーパートナー株式会社様)
箱崎地区熱供給センター(東京都中央区)は、わが国で初めて隅田川の河川水(再生可能エネルギー熱※1)を利用した高効率なヒートポンプ・蓄熱システムを構築し、1989年より地域熱供給を行なっております。
本施設は供給開始より20年以上が経過し、各種設備の更新計画の中で、これまでの運用において蓄積したデータと技術力を活用し、更なる省エネ化・負荷平準化に挑戦しました。 この取り組みにより、本施設のプラント効率は更に向上して全国トップレベルの水準(改修前に比べ30%向上)になるとともに、大幅な負荷平準化を実現しました。
このたびの表彰においては、
などが、大きな省エネ成果をあげているとの評価をいただきました。
※1 再生可能エネルギー熱:河川の熱をはじめ、太陽熱、地中熱、大気熱、温泉熱、雪氷熱などの総称
「京橋1・2丁目における建物と地域の連携による省エネルギーへの取り組み」
(清水建設株式会社様、当社)
京橋1・2丁目地区熱供給センター(東京都中央区)は、プラントが設置される清水建設様本社ビルの新築において徹底した省エネビル「超環境オフィス」が実現されることに合わせ、建物と連携した大幅な一次エネルギー効率の向上を目指し、プラント効率は全国トップレベルの水準になっています。 2013年には同地域に「京橋スマートコミュニティ協議会」を設立し、わが国で初めて地域単位で国際的な環境認証(ISO50001)及び事業継続認証(ISO22301)を取得するなど、地域レベルでの更なる省エネ、事業継続性向上を図ってきました。
このたびの表彰においては、上記の地域レベルでの取り組みとともに、
当社はこれまでも、地域熱供給において、ヒートポンプ・蓄熱システムの導入や河川水・下水処理水・井水・変電所排熱等の未利用エネルギーの活用および効率運転、設備更新等により、省エネルギー、省CO2、負荷平準化を推進してまいりましたが、今後も本受賞をステップとして、お客さまのご理解、ご協力もいただきながら更なる努力を続けてまいります。
なお、表彰式および受賞事例発表会は、来る2017年2月15日に「ENEX2017 第41回地球環境とエネルギーの調和展」(開催日:2月15日~17日、東京ビッグサイト東1・2ホール)において行われる予定です。同展の開催期間中は、当社出展ブース及び省エネ大賞アワードコーナーにおいても取り組み内容のご紹介をいたします。
※関連HP
一般財団法人省エネルギーセンター http://www.eccj.or.jp
https://www.eccj.or.jp/bigaward/winner16/index.html